こんにちは、Azureサポートチームの三國です。
今回は、Azureの仮想マシン名を変更する方法および注意点についてご案内します。
本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。
目次
2. 注意: 仮想マシン名は簡単には変更できない
3. 今回ご案内する手順の想定ケース
4. 変更手順
5. 仮想マシン名の代わりにタグでも管理できる
1. はじめに: 仮想マシン名とは
仮想マシンビューを開いたときに表示される"コンピュータ名"や、OS内で表示される"コンピュータ名"、"ホスト名"とは異なりますのでご注意ください。ただし、仮想マシン名を作成したときこれらの名前と同じに作成されます。
システム名が変わったときに、古いシステム名のままサーバが残ってしまって、「このサーバは何者なのか」という問いを新規参画者から受けることも多いと思います。
2. 注意: 仮想マシン名は簡単には変更できない
簡単に変える手順を期待していた方、申し訳ございません。仮想マシン名を簡単に変更することはできません。
仮想マシン名はAzureが管理するリソース情報と密接にかかわっているためです。
今回ブログを書くにあたり、手順がわかっていても、20分程度かかりました。
また、"仮想マシン名"を変更するにあたりダウンタイムが発生する、というデメリットもございます。
その点を踏まえて、次項以降をご覧ください。
3. 想定ケース
4. 変更手順
4-1. 引き継ぎたい情報を確認する
以下のように、引き継ぎたい情報を確認します。
-仮想マシンのサイズ
-仮想ネットワーク、サブネット名
-ディスク名
-可用性セット名
-起動診断に用いるストレージアカウント名
4-2. 仮想マシン、ネットワークインターフェイスを削除する
-仮想マシンを削除します
-ネットワークインターフェイスを削除します
4-3. 仮想マシンを新しい名前で作成する
-ディスクを選択し、仮想マシンの作成を開始します
-確認した情報をもとに、引き継ぎたいパラメータで仮想マシンを作成します
-仮想マシンの名前が変わっていることが確認できます
4-4. データディスクを接続する
-データディスクをご利用の場合は、接続します。
5. 仮想マシン名の代わりにタグでも管理できる
実際にやっているのは、仮想マシンの名称変更ではなく作り直しです。
さらにあり得るシナリオとしては、仮想マシン名だけでなく可用性セット名やデータディスク名の変更で
これらも相応の時間がかかる作業になります。
このため、仮想マシンなどのリソースに変更されうる情報(プロジェクト名や担当者名、システム名など)を使うと、後々に運用負荷がかかる可能性がございます。
それでは、どのようにすればよいのでしょうか。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/resource-group-using-tags