※ 2016/11/18 ポータルを使用した再デプロイのドキュメントを追記
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こんにちは、 Azure サポートチーム 高橋です。
ポータル画面より再デプロイを簡単に行うことができるようになりました。
そこで今回は、再デプロイとは何か。
また、 Azure PowerShell 1.2.2 を使用して、再デプロイを行う方法をご紹介します。
再デプロイとは
仮想マシンが稼働するホストサーバーを変更することを指します。
仮想マシンへの接続ができない (RDP/SSH) 等の問題が発生した場合に、再デプロイを実行することで、接続障害が解消されます。
従来は、仮想マシンの停止・サイズ変更後に再起動するという方法で再デプロイを行いましたが、リソースマネージャーモデルの仮想マシンでは、サイズ変更の必要はありません。
リソースマネージャーモデルの仮想マシンでは、 Azure PowerShell 1.2.2 を使用して、再デプロイを行うことが可能です。
再デプロイを行う際の注意点として、気を付けていただきたいことがあります。
- 一時的なディスクのデータが失われるということ
- 仮想マシンに関連付けられた動的な IP アドレスが更新されるということ
仮想マシンを新しいノードへ再デプロイする
ポータルを使用し、仮想マシンを再デプロイする手順につきましては、以下のドキュメントをご参考ください。
- 新しい Azure ノードへの仮想マシンの再デプロイ
以下に、PowerShell を使用した手順について画面ショット付きで紹介します。ご参考ください。
1. 最新の Azure PowerShell をインストールしてください。
Azure PowerShell のインストールおよび構成方法
リンク : https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/powershell-install-configure/
Releases -Azure/azure powershell-GitHub
リンク : https://github.com/Azure/azure-powershell/releases
2. ポータルで仮想マシンの状態が Running であることを確認します。
3. Azure PowerShell を開き、下記のコマンドを実行します。
Login-AzureRmAccount
ポップアップウインドウが開くので、Microsoft Azure の資格情報を入力して下さい。
4. サブスクリプションを指定します。
Select-AzureRmSubscription -SubscriptionId "サブスクリプション ID"
5. 仮想マシンを再デプロイします。
Set-AzureRmVM -Redeploy -ResourceGroupName <リソースグループ名> -Name <仮想マシン名>
6. ポータルを確認すると、仮想マシンの状態が Updating に変わります。
7. 仮想マシンの状態が、 Updating から Starting に変わります。
8. 仮想マシンの状態が Starting から Running に変わります。
再デプロイが成功しました。
仮想マシンの状態が変更されただけのように見えますが、配置先のノード(ブレードサーバー)が確実に変更されています。
- 参照
Redeploy Virtual Machine to new Azure node