予期せず Azure のリソースが消えた・構成が変わった場合の確認方法

Shuhei Uda - MSFT

こんにちは、Azure サポートの宇田です。

今回は Azure のアクティビティ ログの確認方法についてご紹介します。

リソースが消えた?構成が変わった?


Azure サポートに稀にお問い合わせいただく内容として、以下のようなものがあります。

こうした事象ですが、Azure が勝手にリソースを操作することは、原則としてあり得ません。

(サブスクリプションの無償枠を使い切った場合など、一部の場合を除きます)

もし万が一こうした事象に遭遇した場合は、以下のような方法で確認ください。

誰が操作したかをアクティビティ ログから確認する方法


Azure のポータルや PoweShell、CLI 等で行われた各種操作は、アクティビティ ログとして記録されます。

予期せずリソースが消失したり、構成が変わっている場合は、「いつ」、「誰が」、「どのような変更を」行ったかを確認しましょう。

上記ドキュメントの通り、ポータル等でも簡易的に確認することが可能ですが、Azure PowerShell を使う事で、詳細が確認できます。

PS> Get-AzureRmLog

# StartTime や EndTime のオプション等で時間帯を絞ったり、ResourceId で対象のリソースに絞る事も可能です。

Authorization :

Scope : /subscriptions/<サブスクリプション ID>/resourceGroups/<リソース グループ名>/providers

/Microsoft.Network/networkSecurityGroups/shudaArmWindowsNsg/securityRules/DenyAll

Action : Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/delete <== NSG の削除を実行

Role :

Condition :

Claims :

(中略)

ipaddr : 203.0.113.130 <== クライアント端末の IP アドレス

name : Shuhei Uda <== ユーザー名

http://schemas.microsoft.com/identity/claims/objectidentifier: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx

onprem_sid : S-1-5-21-xxxxxxxxxx-xxxxxxxxx-xxxxxxxxx-xxxxxxx <== クライアント端末の SID

(中略)

HttpRequest :

ClientId : xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx

Method : DELETE

Url :

ClientIpAddress : 203.0.113.130 <== クライアント端末の IP アドレス

Properties :

statusCode : Accepted

serviceRequestId: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx

Caller : xxxxx@microsoft.com <== 実行アカウント

Description :

(中略)

Level : Informational

ResourceGroupName : <リソース グループ名>

ResourceProviderName : Microsoft.Azure.Management.Monitor.Models.LocalizableString

ResourceId : /subscriptions/<サブスクリプション ID>/resourceGroups/<リソース グループ名>/providers/Microsoft.N

etwork/networkSecurityGroups/shudaArmWindowsNsg/securityRules/DenyAll <== 操作したリソースの ID

ResourceType :

OperationId : xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx <== 操作 ID

(中略)

EventTimestamp : 2018/02/07 4:41:33 <== 実行時刻 (UTC)

SubmissionTimestamp : 2018/02/07 4:41:50

SubscriptionId : xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx <== サブスクリプション ID

TenantId :

[注意事項]

※ アクティビティ ログは既定では 90 日しか保存されません。長期保存されたい場合は、Azure ストレージやイベントハブに転送する設定が必要です。(先の URL 内の "ログ プロファイルを使用してアクティビティ ログをエクスポートする" の項を参照ください。)

※ 操作を実行したクライアント端末の IP アドレスは、REST API の呼び出し元が記録されるため、Azure Cloud Shell や Azure Automation を利用した場合など、Azure のデータセンターが所有する IP アドレスとして記録される場合もあります。

※ アクティビティ ログに記録されるのは、あくまでも Azure のリソースに対する操作のみとなります。Azure ストレージ上のファイルが消えた等の事象については、本手法では確認する事が出来ませんので、ストレージの診断ログなどから確認をいただければと思います。(既定では無効なため、事前に有効化が必要です。)

 

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